歴史をさかのぼると平安時代に蒸し風呂(現代のサウナ)に入る前に、裸を隠すために入浴中に着られた「湯帷子(ゆかたびら)」が基になっているようです。
その後、安土桃山時代に風通しがよく汗をよく吸うための湯上り着として着られたものが、浴衣の原型になります。
江戸時代後半から明治時代には、夏のイベント「盆踊り」「お祭り」「花火」などでも着られるようになったようです。
第二次世界大戦後は、和服から洋服にスタイルが変化して、普段着としてはなかなか着る機会が減少していきました。
江戸時代までは、木綿の生地を本藍染めで、作っていました。
藍は、独特の匂いがあり、夏の虫除けの効果があり、非常に機能的でした。
このころの柄は、小紋などが主流でした。
その後、注染の技法が開発されて、白地に紺だけではなく、華やかな色使いの柄が浸透していきました。
現代では、生地も木綿だけではなく、ポリエステル混合生地から、ポリエステル100%の生地まで、幅広く使用されています。
染色技術も手作業の染色から機械を使った工業生産に変化しています。
染色方法も染料プリント、顔料プリント、スクリーンプリントなど、様々あります。
お客様から「夏にお祭りなどで着る浴衣と何が違うの?」と聞かれます。
私たちが販売する浴衣は、寝巻き・パジャマ・ナイトウェアとしての浴衣となります。
つまり、通常「部屋着(室内)」にて着ていただく商品です。
そのため、お祭りや花火で着ていく浴衣と違い、誰でも簡単に着ることができます。
帯は、簡単に締めていただいて問題ありません。着付けの必要はありません。
仕立て、縫製も異なります。
この事をご理解いただいて、楽しんでいただければ幸いです。